DX(デジタルトランスフォーメーション)への道

DXをテーマに様々な有益な情報を発信して行きます

社内のDXを進めよう会(休暇届編)part2

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平素よりお世話になっております。

 

東海デジタル化相談室の大塚です。

 

日頃からDX、DXと叫び続けているとどうしても日常で目に付くDX表記に目が奪われてしまうもので、

 

例えばDX定食、一体どんなデジタルな定食が出てくるかと思いきや全部盛り定食であったり。

 

スマブラDX、世代ですね。スマブラ64からシステムも一新しているため単に高機能版ではなく実はデジタルトランスフォーメーション版とも取れるのでしょうか。

 

DX人生ゲーム、今になってデジタルトランスフォーメーション版人生ゲームを作ったら面白いかもしれませんね。

 

職業病でしょうか、どうしてもDX版を選んでしまう性質になってしまったようです。

 

 

 

さて、前回の記事では現行の休暇届の問題点と改善点を確認しました。

 

使いにくいが今まで使ってきたものだからという理由で使い続ける典型的な例ですね。

 

もちろんこれを使いやすいようにExcelで作り直すのも一つの手立てですが、今回は別のツールを使ってDX化していきたいと思います。

 

前回の記事はこちらから、ぜひご一読ください↓↓↓

sl-tdc2021.hatenablog.com

 

 

 

 

kintoneとは


 

前回の記事の最後で「kintoneを利用する」と言いましたが、そもそもkintoneとは何ぞやというところをご説明いたします。

 

kintoneとはサイボウズ株式会社が運営する「業務のシステム化や効率化を実現するアプリをシュシュっと作れるノーコードツール」です。

 

言うなれば積み木やレゴブロック感覚で簡単に業務アプリが作れる夢のようなツールなんですねこれが。

 

またノーコードツールということで、アプリを作成する際にプログラミングの知識は全く持って不要です。

 

いずれ記事にすると思いますが「JavaScript」を利用してアプリを自由にカスタマイズすることができます。今回は一旦置いておきます。

 

また今回の記事はkintoneの操作方法等を紹介するものではございません。アプリの製作工程は省き、完成物のみを紹介しますのでご了承ください。

 

 

 

 

さっそく作ってみた


 

というわけで完成物がこちら↓↓↓

 

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全体像はこんな感じで、Excelからの変更点改善点を見ていきましょう。

 

まずは「申請日の入力を自動化」と「申請区分と所属を選択肢にすること」を実装。

 

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申請日は入力フォームを開いた当日の日付が自動入力されるように設定。

 

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ドロップダウンに関しては入力されるであろう内容をリスト化し、選択式にすることで入力の手間を省き、入力内容を統一できるよう設定。

 

氏名はユーザー選択フィールドにて「ログインユーザー」で名前を自動入力できるよう設定。

 

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続いて休暇申請する日付を入力する場所の「視認性の向上」を実装していきます。

 

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各種日付等の入力をしやすいよう別々に入力フィールドを作成。

 

これで入力の際に無駄なマウス操作や矢印キーの連打をする必要がなくなりました。

 

そして「期間の自動計算」についてですが、土日を挟んだ計算がkintoneでは少々難があり、今回は実装せずに手動入力という形にしました。

 

プラグインの利用であったり関数で何とかするなど方法はありそうなので、ここは検討をして後日別記事で紹介できればと思います。

 

 

 

 

ここまで作ってふと思いついてしまった


 

個人的には期間の自動計算が実装できなかったことが悔しいでしたが、あくまでそれはアプリの性能のお話。

 

作っている際にこんなことを考えていました。

 

「仮に今からDX化を進める企業があって、『kintoneでアプリ作って効率化を進めましょう!では全員分のアカウント作成しましょうか!』と言ってすんなり頷く企業はあるのだろうか。」

 

例えばライトコース(kintoneには2つの契約形態がある)から始めるとして、従業員数が100人いるとしましょう。アカウント利用料が月額780円なので導入だけで既に78,000円かかってしまいます。

 

JavaScriptや外部プラグインも使いたい!という欲張りさんにはスタンダードコース。こちらは月額1,500円なので倍近くのコストがかかってきます。

 

今作成した休暇届を基に価値をお伝えできるのだろうか、仮に自分が「こんなもの作れますよ!日付の自動計算が苦手という側面ありますけどね!」と説明されてこれだけのコストを許容できるのだろうか。

 

やはり実際に使ってみて体感することで価値を感じることができるのではないかと。

 

でもアカウントが無いと使えないし、アカウントの使いまわしはご法度だし、どうすればいいのでしょうか?

 

そう、トヨクモ株式会社のフォームブリッジがあれば解決するのです。

 

 

 

 

kintoneアカウントが無くてもアプリを使えるのです


 

トヨクモさんのフォームブリッジで何ができるかは次の記事で詳しく説明します。

 

ざっくり言えば「kintoneアカウントが無くてもkintoneアプリを疑似的に利用できる」というものです。

 

疑似的と言えど入力内容はkintoneアプリ内に蓄積されるため問題なく運用が可能なのです。

 

次回はDX化提案用で使えるようなフォームブリッジの画面をご紹介いたします。

 

 

 

 

おさらい


 

今回はkintoneを利用して休暇届のアプリを作成してみました。

 

自動入力や選択肢の付与など初歩的なものを実装するだけでも使い勝手はかなり変わってくるものです。

 

少しでも使いやすくなってそうだなと感じてくださった方がいれば幸いです。

 

次回は「フォームブリッジ」を利用してkintoneアカウントが無い人向けに提案する画面を作ってみたいと思います。ご期待ください。

 

 

 

東海デジタル化相談室ではDXに関するご質問やお問い合わせを受け付けております。

 

「社内DXがうまくいかない」「そもそもDXって何から始めればいいの?」などお気軽にお問い合わせください。

 

東海デジタル化相談室

www.sl-tdc.com

社内のDXを進めよう会(休暇届編)part1

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平素よりお世話になっております。

 

東海デジタル化相談室の大塚です。

 

既存のシステムをデジタル化であったりDX化であったり、今まで使い慣れてきたものを変更することって抵抗がありますよね。実現するための人材や知識取得にかかるコストも安くはありませんので。

 

しかし現行システムのその先にある新たな価値を得るためには時間や金銭等の代価の先払いが必要なのです。

 

そんなDX化を推進している弊社ですが、実は社内のシステムのDX化にフルコミットできていない現状があります。

 

各種申請書はExcelを使用しデジタル化はできているのですが「使いにくい」「管理が煩雑である」などなど問題は盛りだくさん。

 

DX化担当としては「これDX化すれば他に時間を使えるのにな」「生産性上がりまくりシステム作りたいな」と思ってしまうものばかりなのでここはひとつ。

 

社内のDXを進めよう会を設立しようと思います!

 

そんな本会合の第1回目の対戦相手がこちら

 

 

 

 

休暇届をDX化しよう会


 

ということで、休暇届を勝手にDX化していきます。

 

まずは既存の休暇届を確認してみましょう。

 

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こんな感じです。

 

記入方法としては2行目に申請日を入力。

 

その下の太枠内に申請事項を入力していく流れです。

 

皆さんの会社内の休暇届ないし休暇申請と比べてどのように感じましたか?

 

「使いにくそう」と感じる方もいれば「いや、こんなもんじゃない?」と感じる方、はたまた「休暇届なんてあるんだ!」と思われる方もいるのではないでしょうか。

 

是非とも「自分ならこうする」と考えながらページを進めていってください。

 

続いてこの休暇届の問題点、デジタル化で直すべき点を挙げていきましょう。

 

 

 

 

この休暇届の問題点とは?


 

さて、今回の例の問題点は把握できたでしょうか。

 

今回は問題点と改良できそうな箇所の2つに分けて考えてみます。

 

1つ1つ写真を添えながら確認していきましょう。

 

まずはこちら

 

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左の丸に「有給や遅刻」などの区分を入力し、右の丸に「管理部やシステム部」などの所属している部の入力を行います。

 

ここは「ドロップダウン」で選択できるようにすると良いですね。

 

各々が記入すると入力内容に差が生まれ、管理する側が混乱してしまいます。

 

そして問題点としてはもう一か所、それがこちら。

 

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欠勤もしくは~は「有給or欠勤」

出勤となる日もしくは~は「振替休日or代休」

遅刻早退の~は「遅刻or早退」

 

上記3種類の記入スペースがあるのですが、

 

そもそもフォーマットが変わらないので欠勤~と出勤~は合わせたい。

 

そして何より記入スペースです。

 

1つのセルの中で改行が行われており、且つセルの結合により列の概念も無くなっているのでかなり入力しにくいです。

 

これは早急に変更が必要だと感じました。

 

また遅刻早退の欄ですが、業務をした時間を書くのか業務ができなかった時間を書くのかが分からなくなりそうです。

 

 

 

 

デジタル化で改良できそうなところ


 

その他で、デジタル化で便利になる部分は以下の通り。

 

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こちらは申請日を入力するところです。

 

先ほどと同じくセルを結合しているため列がなく、入力が面倒ですね。

 

ここは入力日である当日の日付を自動入力できると便利になります。

 

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続いて氏名入力。こちらも申請日同様で自分の名前が自動で入力されると時短になります。

 

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最後に休暇の期間を入力する場面ですが、

 

こちらは日にちを入力したら自動で期間を計算してくれるシステムにできると良しなのかと思います。

 

また本書の最後に各種承認等のプロセスがありますが、今回は不必要になったものとして省かせていただきます。

 

というわけで伸びる余地しかありませんね。素晴らしい!

 

DX化を行う良い事例になりそうです。

 

 

 

 

おさらい


 

今回はDX化をするひとつのシステムを紹介しました。

 

普段何気なく使っているもの、また昔から使い続けているもの、実は不便だと思いながらも使い続けているもの。

 

これらをデジタル化、DX化したらどうなるのか。生産性が上がるのか否か。

 

一度考えてみるのも楽しいものです。

 

次の記事では「kintone」というアプリ作成サービスを利用して休暇届を一新したいと思います。ご期待ください。

 

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第1回「DXとは何か」

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「DXって何ですか?」

 

例えばあなたが取引先や同僚、部下の方にそう言われたらどのように答えるでしょうか?正しくDX化とデジタル化を分けて説明することはできますでしょうか。

 

また企業のDX化が叫ばれる昨今、様々な場所で自社DX化を画策されている企業様をお見受けしております。しかしながら各業界でDX化とデジタル化の違いが浸透していないためか、実際にITを取り入れてもアプローチを間違えてしまい成果に繋がらない企業様もしばしばございます。

 

今回の記事では「そもそもDXって何なのか」に焦点を当てて皆様の疑問を解消していきたいと思います

 

 

 

 

そもそもDXとは何なのか


 

DX(デジタルトランスフォーメーション)を一言で言い表すのであれば

 

「デジタル技術でビジネスモデルや働き方を変革し、新たな価値を生み出すこと」

 

また経済産業省は「DX推進指標とそのガイダンス」において以下のように定義しています。

 

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」

 

このようにデジタル技術を使うことで業務を抜本的に変えていくことこそDXなのです。では次にDX化とデジタル化の違いについて深掘っていきましょう。

 

 

 

 

DX化とデジタル化は何が違うのか


 

・会議等の打ち合わせをすべてオンラインで行うようにした。

・機械の故障を今まで目視でしか確認できなかったが、デジタルの力で不具合を自動で感知できるようになった。

・飲食店にて紙のメニューをデジタル機器上で見ることができる電子メニューに変更した。

 

良く耳にするこちらの事例はDX化でしょうか?デジタル化でしょうか?正解はすべてデジタル化です。デジタル化とは「人間が直接行っていたことをデジタルに置き換えた」ことを指します。

それでは上記のデジタル化で止まっているものをDX化にしてみましょう。

 

・打ち合わせをオンラインにした上で、音声認識ソフトが自動で議事録を取り、関係者に議事録を自動で共有する。

・機械が不具合を発見した上で、対処に関わる連絡や行動を機械に行わせる。

・電子メニューから注文ができ、指定の場所まで商品を届けてくれるシステムにする。

 

人の作業をデジタル化するのみならず、さらに価値を提供することがDX化なのです。DX化とデジタル化の違いはご理解いただけましたでしょうか?

 

 

 

 

デジタルトランスフォーメーション…DXじゃなくてDTじゃないの?


 

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なぜデジタルトランスフォーメーションがDXと略されるかご存じでしょうか?

 

まずDXをアルファベットに変換すると「Digital Transformation」となります。

そして英語圏では「Trans」を「X」と略す習慣があるため「Digital X-formation」と変換できます。

このためDXと略されるのです。

 

と言っても過去には「DT革命(デジタルトランスフォーメーション革命)」という言葉はあったそうです。

時代の流れで名称も移り変わることがあるかもしれませんね。

 

 

 

 

おさらい


 

いかがでしたでしょうか。

DX化とは単に従来の作業をデジタルに置き換えただけでなく、そこに新たな価値を生み出すことなのです。

次回はなぜ今DXが必要なのかをお伝えします。ご期待ください。

 

東海デジタル化相談室ではDXに関するご質問やお問い合わせを受け付けております。

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DX(デジタルトランスフォーメーション)への道

はじめまして!

東海デジタル化相談室の大塚です。

DXへの理解、認知度を高めるためブログ運用を始めました。

皆様の仕事や生活がより良いものになるよう有益な情報を発信し続けていきます。

 

 

・どんな人が記事を書いているの?


 

ー人物像ー

1995年(平成7年)3月 愛知県にて大塚家に生れ落ちる

自称コミュ強、誰にでも丁寧に話すよう心掛けている

 

ー経歴ー

  • 2022年11月 IT知識限りなくゼロの状態で株式会社SL.WORKSS入社
  • 2023年02月 車メーカー某社にてDX推進業務。PowerPF関係の知識を得る
  • 2024年05月 自社に戻り東海デジタル化相談室としてDX推進部に配属

ー取得資格ー

ー概略ー

前職である介護の現場でデジタルが普及していればできたこと、起きなかったことに憤りを感じ、最終目標として働く側もサービスを受ける側も笑顔を増やせるようなシステムを作りたくITの世界に飛び込む。

その目標を達成するため、現在はDXアドバイザースペシャリストとして中小企業のデジタル化、DX化の支援を行いながら様々な知見や現場の声を得ている。

 

 

・何を発信して行くのか


 

当ブログはDX化をテーマにITに関する物事をできる限り分かりやすく発信します。

また弊社のDX化、デジタル化の事例や各種ツールの使い方なども展開します。

「分からない」を「分かった!」に変えるお手伝いが出来れば幸いです。

 

当ブログやXにてご質問やご相談を承っております。

分からない発生時にぜひご活用ください。

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https://twitter.com/sl_tdc2021

 

 

・さいごに


 

東海デジタル化相談室は自社HPを持っています。

弊社のDXに対しての理念、ビジョン、方針の説明や事例紹介を掲載しております。

そちらも併せてご確認ください。

 

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https://www.sl-tdc.com/

 

まずはDXとは何かを展開していければと思っております。

以上、大塚でした!