DX(デジタルトランスフォーメーション)への道

DXをテーマに様々な有益な情報を発信して行きます

第4回「DXへの挑戦課題」

 

平素よりお世話になっております。

 

東海デジタル化相談室の大塚です。

 

第3回の記事「2025年の崖とは何か」では、レガシーシステムを持ち続けることによる経済損失について、またそれらを刷新した場合のプラス効果についてお伝えしました。

 

sl-tdc2021.hatenablog.com

 

ここまでDXに関して推進してきたわけですが、「簡単に刷新できたら苦労しない」という声が多く挙がっている気がします。

 

それもそうです。「新しいこと始めてちょうだい、費用はあなた持ちね」なんて言われたら戸惑いますよね。

 

今回はDXを実現するためにハードルとなりうること、またそれの解決案を過去の事例を交えながらご説明していきます。

 

 

 

 

DXを進められない理由を考える


 

まず事例を紹介する前にDX化が難しいという声に寄り添ってみます。

 

独立行政法人 中小企業基盤整備機構による「中小企業のDX推進に関する調査(2023年)」のアンケートを確認すると

 

・ITに関わる人材が足りない

・DX推進に関わる人材が足りない

・予算の確保が難しい

 

という回答が上位3位を占めていました。

 

またそれ以外の下位については

 

・DXに取り組もうとする企業文化・風土がない

・経営者の意識・理解がたりない

・情報セキュリティの確保が難しい

 

と回答されています。

 

次は従業員規模別に見てみましょう。従業員規模20人以下での課題の上位3位は

 

・何から始めてよいかわからない

・予算の確保が難しい

・具体的な効果や成果が見えない

 

となっています。

 

まとめてみると

 

・人材が足りない

・資金が足りない

・DXに対する意識、知識が不足している

・DXの価値を見出せない

 

といったところでしょうか。

 

またそれらに対しての支援策として期待されている事柄については

 

補助金助成金

・中小企業のためのDX推進指針の策定、公表

公的支援機関や専門家による経営相談

 

が上位3位の回答となっております。

 

資金不足」「実施方法が不明確」「相談先がない」が大半を占めているのではないでしょうか。

 

その意見を考慮して次は対策案を考えていきましょう。

 

 

 

 

課題例)DX推進できるほどの資金がない場合


 

DX化に踏み切りたいけどお金が無くて難しいという場合。

 

結論から申しますと「スモールスタートでデジタル化をしてみる」ことから始めてみてはいかがでしょうか?

 

やはり費用対効果は意識してしまうもので、初めから完成形を目指して時間やお金の見積もりを取ると一歩踏み出せないくなるものです。

 

ビジョンは確立させておき、まずは低コストで身近なものからデジタル化を進めてみると変化に対してどのようなものが得られたか、身をもって体感できると思います。

 

例えば紙で管理していたToDoリストをデジタル化してみるのはいかがでしょうか?

 

今でしたらスマートフォンのアプリであったり、MicrosoftGoogleから提供されているものなど多数あります。

 

デジタル化を行うことで「指定時間にアラームを鳴らす」ことや「期限まで〇日前に通知をする」などの恩恵を享受することができます。

 

よって、「スモールスタートでデジタル化をしてみる」ことは有用な手立てであると考えられます。

 

 

 

 

課題例)実施方法が不明確な場合


 

DXを推進したくても何からやるべきか分からない場合。

 

この場合は「他社のDX事例を確認し、自社でもできることを始めてみる」と良いでしょう。

 

DXに使えるリソースが十分でもやり方が不明確だと何から手を付けてよいか迷ってしまいますよね。

 

また迷った末に実施している事柄が正しいかどうかも不明確では不安が勝ることでしょう。

 

仮に「ペーパーレス化がしたいけどどんなツールやソフトを使えばいいか分からない」という疑問が浮かぶのであれば「ペーパーレス化に関する事例を確認」して、自分でもできることを進めてみるといいでしょう。

 

また専門家に支援を受けることも良い対応策でしょう。

 

分からない」を「分かった」に変えるスペシャリストの支援ほどDX化をより推進させるものはありません。

 

よって「過去事例を確認する」ことと「専門家の支援を」ことが有用な手立てだと考えられます。

 

 

 

 

課題例)相談先がない場合


 

最後にDX推進をするも相談先がないという場合。

 

先ほどと重複してしまいますが「専門家の支援を受けること」を強くオススメいたします。

 

以前のブログでもお伝えした通り、DX化だと思ったらただのデジタル化だった場合であったり、ITを利用したことで逆に使い勝手が悪くなっているパターンも少なからずあります。

 

挑戦することはどんなことにおいても素晴らしいことですが出来れば業務をより良くしたいですよね。

 

そんな時こそDX推進の専門家の支援を検討してみてください。

 

きっと驚くような変革が待っていますよ。

 

 

 

おさらい


 

一言にDX、DXと叫び続けていましたが実際に運用するとなると様々な課題が目白押しです。

 

何度もお伝えしたいことにはなりますがまずは「スモールスタート」を心がけてみましょう。

 

塵も積もれば山となる。スモールスタートのデジタル化やDX化を成功させ経験を積んでいくことで気づいたころには「あれ?DX化進んでるよね?」となっているものです。

 

もちろん余力がある場合はプロジェクトとして実施いただくこともオススメいたします。

 

一つ一つ壁を乗り越えてより良い職場環境を作っていきましょう!

 

次回はDX用語の一つ「IoT」についてお伝えします。ご期待ください。

 

 

 

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