平素よりお世話になっております。
東海デジタル化相談室の大塚です。
第5回の記事「IoTとは何か」ではIoTについて深堀りを行い、今世の中ではどのようなモノがどのように使われているのかをお伝えしました。
そんなデジタル化が進む毎日ですが、ここで皆さんに質問です。
デジタルって何か説明できますか?
これ結構難しいと思います。
というのも、一般的に広く使われているデジタルとITにおけるデジタルは若干意味に相違があるからです。
今回は後者のITにおけるデジタルについてお伝えしていきます。
デジタルとは
先ほどの質問の続きですが、デジタルについて説明する場合どのように説明するでしょうか?
「パソコンを使ってやるもの」「電磁的なこと」「アナログの反対」「かっこいい」
正直全部正解と言えるでしょう。
イメージとしてはより「先進的なもの」がデジタルと表現されることが多いよう見受けられます。
デジタルテレビ、デジタルカメラ、デジタル時計、デジタル思考など色々あります。
では本題、ITとしてのデジタルとは何なのか。
ご説明いたします。
「連続的なデータを段階的に切り取り、数値や記号で表すもの」
です。分かりやすいですね。
・・・さっぱり分からない?
では対義語のアナログについてもご説明しておきましょう。
「連続的に変化するデータを、目に見える量で表したもの」
もう理解したも同然ですね。
・・・やっぱり分からない?
定義だけでは深く理解することは難しいでしょう。
次はこれについてできる限り噛み砕いてデジタル、アナログについてお伝えしていきます。
アナログを体験してみよう
「連続的に変化するデータを、目に見える量で表したもの」
これを最も分かりやすい方法でお伝えしますと、
今自分たちが見ている世界
これに尽きます。
例えば、これを読んでいる皆さん、開いたままの右手をゆっくり前に出して、ゆっくり手をグーの形にしてみてください。それをじっと瞬きをせずに見守ってください。
できましたか?
これこそが「アナログ」です。
ゆっくり動いて図らずも手が震えていませんでしたか?
まどろっこしく、素早く握ってしまいませんでしたか?
あまり考えないだけでその行動には数多くの情報があったと思います。
デジタルを体験してみよう
続いてデジタルについてお伝えします。
「連続的なデータを段階的に切り取り、数値や記号で表すもの」
これを簡単に体験する方法があります。
やることは簡単、先ほどと同じように右手を前に出してグーにします。ゆっくりですよ?
そして変更点、今回はあえて何度も瞬きを行います。
自分ができるギリギリの瞬きをしながら手を握るのを見てみましょう。
さて、今回はいかがでしたか?
これこそが「デジタル」です。
先ほどのアナログ体験と比べて何か感じたことはありますでしょうか?
例えば、先ほどは手が震えていたが今回は分からなかった。
ワープしているみたいで面白かった。
見えているそのものからの情報は少なく感じた。
そう思っていただけるとやった甲斐があったというものです。
ただし今回はあくまで体験、本来はこの細切れの情報を電子化することでようやくデジタルと呼ばれます。
改めてデジタルとは
そもそも世の中の出来事というものはとても小さな点と点が繋がり、大量の点が繋がって動いているように感じられます。
これを最も身近な例で表すならば「パラパラ漫画」です。
先ほどのデジタル体験はパラパラ漫画体験とも言えるでしょう。
つまりデジタルとは点、アナログとは線を意味します。
またコンピュータは「0と1」で全てを認識しています。
デジタルとはつまり一番小さな点である0と1まで変換したもの、こう捉えることも可能です。
これでようやくデジタルとアナログの違いが分かったと思いますが、
「だったらアナログの方が便利そうじゃん」
「デジタルの方が劣っているように感じるんだけど」
「デジタル化よりアナログ化の方がいいんじゃないの?」
などなど声が聞こえてきます。
ではデジタルの良いところ、アナログの良いところをそれぞれお伝えします。
まずデジタルはそれ自体のデータが小さいため「より正確であり、また暗号化が容易であり安全にデータを扱うことができる」というメリットがあります。
また同じようにデータの細分化が行われているため「データの再現、復元が容易」というメリットもあります。
しかしそれだけ細分化がされているので「微妙なニュアンス」を伝えきれないというデメリットが混在しています。
アナログになるとこれが逆転します。
連続したデータをそのまま見ることができるので「微妙なニュアンス」を伝えられます。豊かな表現ができるわけですね。
ただし、一度に多量のデータを扱うので「データの扱い方」が難しくなります。
先ほども申した通り、コンピュータとは0か1かで判断する、この判断をすさまじいスピードで、かつ想像を絶する量の判断を行っています。
コンピュータからすると情報は細かければ細かいほど都合がいいんですよね。
人間は「アナログ」が得意で、コンピュータは「デジタル」が得意。
コンピュータが多用される昨今、デジタル化が必要ということです。
おさらい
今回はデジタルについてご説明しました。
ご自身の思うデジタルと認識は一致していたでしょうか?
デジタルとアナログの違いを説明できるようになると人目置かれる人物になれるでしょう。
次回も用語解説「IT」についてお伝えします。ご期待ください。
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