DX(デジタルトランスフォーメーション)への道

DXをテーマに様々な有益な情報を発信して行きます

第6回「デジタルとは何か」

 

平素よりお世話になっております。

 

東海デジタル化相談室の大塚です。

 

第5回の記事「IoTとは何か」ではIoTについて深堀りを行い、今世の中ではどのようなモノがどのように使われているのかをお伝えしました。

 

sl-tdc2021.hatenablog.com

 

そんなデジタル化が進む毎日ですが、ここで皆さんに質問です。

 

 

 

デジタルって何か説明できますか?

 

 

 

これ結構難しいと思います。

 

というのも、一般的に広く使われているデジタルとITにおけるデジタルは若干意味に相違があるからです。

 

今回は後者のITにおけるデジタルについてお伝えしていきます。

 

 

 

 

デジタルとは


 

先ほどの質問の続きですが、デジタルについて説明する場合どのように説明するでしょうか?

 

「パソコンを使ってやるもの」「電磁的なこと」「アナログの反対」「かっこいい」

 

正直全部正解と言えるでしょう。

 

イメージとしてはより「先進的なもの」がデジタルと表現されることが多いよう見受けられます。

 

デジタルテレビ、デジタルカメラ、デジタル時計、デジタル思考など色々あります。

 

では本題、ITとしてのデジタルとは何なのか。

 

ご説明いたします。

 

連続的なデータを段階的に切り取り、数値や記号で表すもの

 

です。分かりやすいですね。

 

・・・さっぱり分からない?

 

では対義語のアナログについてもご説明しておきましょう。

 

連続的に変化するデータを、目に見える量で表したもの

 

もう理解したも同然ですね。

 

・・・やっぱり分からない?

 

定義だけでは深く理解することは難しいでしょう。

 

次はこれについてできる限り噛み砕いてデジタル、アナログについてお伝えしていきます。

 

 

 

 

アナログを体験してみよう


 

 

「連続的に変化するデータを、目に見える量で表したもの」

 

これを最も分かりやすい方法でお伝えしますと、

 

 

 

今自分たちが見ている世界

 

 

 

これに尽きます。

 

例えば、これを読んでいる皆さん、開いたままの右手をゆっくり前に出して、ゆっくり手をグーの形にしてみてください。それをじっと瞬きをせずに見守ってください。

 

できましたか?

 

これこそが「アナログ」です。

 

ゆっくり動いて図らずも手が震えていませんでしたか?

 

まどろっこしく、素早く握ってしまいませんでしたか?

 

あまり考えないだけでその行動には数多くの情報があったと思います。

 

 

 

 

デジタルを体験してみよう


 

 

続いてデジタルについてお伝えします。

 

「連続的なデータを段階的に切り取り、数値や記号で表すもの」

 

これを簡単に体験する方法があります。

 

やることは簡単、先ほどと同じように右手を前に出してグーにします。ゆっくりですよ?

 

そして変更点、今回はあえて何度も瞬きを行います。

 

自分ができるギリギリの瞬きをしながら手を握るのを見てみましょう。

 

さて、今回はいかがでしたか?

 

これこそが「デジタル」です。

 

先ほどのアナログ体験と比べて何か感じたことはありますでしょうか?

 

例えば、先ほどは手が震えていたが今回は分からなかった。

 

ワープしているみたいで面白かった。

 

見えているそのものからの情報は少なく感じた。

 

そう思っていただけるとやった甲斐があったというものです。

 

ただし今回はあくまで体験、本来はこの細切れの情報を電子化することでようやくデジタルと呼ばれます。

 

 

 

 

改めてデジタルとは


 

そもそも世の中の出来事というものはとても小さな点と点が繋がり、大量の点が繋がって動いているように感じられます。

 

これを最も身近な例で表すならば「パラパラ漫画」です。

 

先ほどのデジタル体験はパラパラ漫画体験とも言えるでしょう。

 

つまりデジタルとは点、アナログとは線を意味します。

 

またコンピュータは「0と1」で全てを認識しています。

 

デジタルとはつまり一番小さな点である0と1まで変換したもの、こう捉えることも可能です。

 

これでようやくデジタルとアナログの違いが分かったと思いますが、

 

「だったらアナログの方が便利そうじゃん」

「デジタルの方が劣っているように感じるんだけど」

「デジタル化よりアナログ化の方がいいんじゃないの?」

 

などなど声が聞こえてきます。

 

ではデジタルの良いところ、アナログの良いところをそれぞれお伝えします。

 

まずデジタルはそれ自体のデータが小さいため「より正確であり、また暗号化が容易であり安全にデータを扱うことができる」というメリットがあります。

 

また同じようにデータの細分化が行われているため「データの再現、復元が容易」というメリットもあります。

 

しかしそれだけ細分化がされているので「微妙なニュアンス」を伝えきれないというデメリットが混在しています。

 

アナログになるとこれが逆転します。

 

連続したデータをそのまま見ることができるので「微妙なニュアンス」を伝えられます。豊かな表現ができるわけですね。

 

ただし、一度に多量のデータを扱うので「データの扱い方」が難しくなります。

 

先ほども申した通り、コンピュータとは0か1かで判断する、この判断をすさまじいスピードで、かつ想像を絶する量の判断を行っています。

 

コンピュータからすると情報は細かければ細かいほど都合がいいんですよね。

 

人間は「アナログ」が得意で、コンピュータは「デジタル」が得意。

 

コンピュータが多用される昨今、デジタル化が必要ということです。

 

 

 

 

おさらい


 

今回はデジタルについてご説明しました。

 

ご自身の思うデジタルと認識は一致していたでしょうか?

 

デジタルとアナログの違いを説明できるようになると人目置かれる人物になれるでしょう。

 

次回も用語解説「IT」についてお伝えします。ご期待ください。

 

 

 

東海デジタル化相談室ではDXに関するご質問やお問い合わせを受け付けております。

 

「社内DXがうまくいかない」「そもそもDXって何から始めればいいの?」などお気軽にお問い合わせください。

 

東海デジタル化相談室

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第5回「IoTとは何か」

 

平素よりお世話になっております。

 

東海デジタル化相談室の大塚です。

 

第4回の記事「DXへの挑戦課題」ではDXを推進するにあたっての問題点とそれに対しての考え方、対処の仕方をお伝えしました。

 

sl-tdc2021.hatenablog.com

 

ここまでDXの概要や今後のIT業界ないし職場の在り方、それに対して課題などをお伝えしてきましたがそれでも「結局DXってイメージ湧かない」と思われている方が多いのではないかと。

 

というわけで今回はDXを語るには避けて通れない「IoT」についてご説明いたします。

 

 

 

 

IoTとは何か


 

さて、DXに続きアルファベットのみの「IoT」という言葉が出てきました。

 

この言葉の読み方はご存じでしょうか?ちょっと顔文字みたいですね(ToT)

 

正解は「アイオーティー」と読みます。

 

察しが良い方ですと、読み方が分かった時点で何かのアルファベットの頭文字を取っていると思われたことでしょう。

 

これは「Internet of Things」の頭文字を取ったものです。

 

訳すと「モノのインターネット」となり、「モノ」が「インターネット」などに繋がり様々な活用ができるようになることを示しています。

 

とはいえこれでもピンとは来ないでしょう。例を挙げます。

 

夏の時期、特に必要になってくるエアコンは過去70年に渡り我々の生活を快適にするものとして、また命を守るものとして必要不可欠なものの一つとして家電製品の第一線を走り抜けてきました。

 

そんなエアコンですが便利な反面、こんなことを人々に思わせてきました。

 

 

「あれ…?エアコン消したっけ…」

 

 

人間不思議なことに玄関を出たその瞬間にそう思っても案外確認しにいかないものです。

 

そんなルーズなニーズに答えたものがエアコンのIoT化です。

 

そもそもエアコンはどのように操作しますか?

 

・・・その通り、エアコンの型番と対応しているリモコンを使って操作します。

 

リモコンと言うものはワガママな物質で、現実に物体として存在し既定の範囲内で操作しないと正しく効果を得られない代物でして。

 

そんなワガママエアコンをIoT化したことでどうなったのか。

 

簡単に言えば「スマホでどこからでも操作ができる」ようになったのです。

 

 

エアコンの消し忘れ、帰宅前に空気巡回をし快適空間に、内部清掃、これら全てを遠隔から操作することができるようになったのです。

 

これがIoT、今は一例でエアコンを挙げましたがそれ以外にもたくさんの機器がインターネットに繋がりQOLを上げているのです。

 

 

 

 

製造現場でのIoT使用事例


 

続いて実際に製造現場で行われたIoT化の事例についてご説明いたします。

 

昨今世の中には様々な「商品」が出回っています。

 

その商品を大量に作っているのは「工場」であり、そこでは様々な機械が運用されています。

 

そんな商品を作る機械にIoTを導入した場合どうなるか。

 

結論「機械の不具合を事前に察知し故障を防ぐ」であったり「現場での使用状況」を製造元が把握できるようになりました。

 

IoT化以前というものは日々の「点検」で故障を防いだり修理を依頼しており、そこには一定の工数がかけられていました。

 

また製造元視点では自社製品が実際どれくらい使われているか、調査する場合は現地に赴くなど、こちらも一定の工数がかかっていました。

 

しかしIoTの登場で、それら全てが自動で行われるようになり、人の手で行う工数が劇的に減少したのです。

 

またこれらIoTの力により利用側も余った工数を別の作業に充てたり、製造元は新たなサービスを提供することでDXを叶えられたという良い事例となっています。

 

 

 

 

一般家庭でのIoT使用事例


 

先ほどエアコンを例にIoTの事例をお伝えしました。

 

快適な環境を整えることもIoTの良さではありますが、例えばIoTの力により「命を守る」ことができたらどうでしょうか?

 

外出先での操作、機械による日常生活の自動化、日常の不便を肩代わりしてくれるIoTはまさに快適環境を整えるのに適したものです。

 

そんな家電のIoTにはこんな機能もあります。

 

 

「家電の操作を通知する」

 

 

ちょっと利用用途や状況が分かりにくいですね。

 

例を挙げます。自宅の冷蔵庫とスマホを繋いだとしましょう。そうするとスマホにはこのような通知が来るのです。

 

「冷蔵庫が開きました」

「冷蔵庫が閉まりました」

「冷凍庫が開きました」

「野菜室が開きました」

 

…言いたい気持ちは分かりますよ。

 

「これ役に立つの?」

 

でしょう。

 

断言します。この機能は「役に立ちます」。

 

と言っても限定的なシチュエーションに限りますけどね。

 

例えば実家に一人暮らしの母親がいるとして、会いに行けるのは毎週土日。平日は心配ながらも会社に出社し自身の家庭のもとに戻る。

 

そんな方からしたらこの機能はとてもありがたいもので

 

「あ、今冷蔵庫開けた」

 

遠隔から母親を見守ることができるのです。

 

逆に何も反応がない場合はすぐに連絡できたりと対応に先手を打つことが可能です。

 

IoTは快適化効率化だけではなく人の心を安心させるものでもあるのです。

 

 

 

 

おさらい


 

今回はIoTについてご説明しました。

 

ITにアンテナを張っている方ならご存じだったかもしれませんが、初めて知識として得た方はかなり驚かれているのではないでしょうか。

 

現在世界的にITが進歩しています。

 

IoTも自分たちが想像もしない新たな価値を提供してくれるのではないでしょうか。

 

次回も用語解説「デジタル」についてお伝えします。ご期待ください。

 

 

 

東海デジタル化相談室ではDXに関するご質問やお問い合わせを受け付けております。

 

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東海デジタル化相談室

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第4回「DXへの挑戦課題」

 

平素よりお世話になっております。

 

東海デジタル化相談室の大塚です。

 

第3回の記事「2025年の崖とは何か」では、レガシーシステムを持ち続けることによる経済損失について、またそれらを刷新した場合のプラス効果についてお伝えしました。

 

sl-tdc2021.hatenablog.com

 

ここまでDXに関して推進してきたわけですが、「簡単に刷新できたら苦労しない」という声が多く挙がっている気がします。

 

それもそうです。「新しいこと始めてちょうだい、費用はあなた持ちね」なんて言われたら戸惑いますよね。

 

今回はDXを実現するためにハードルとなりうること、またそれの解決案を過去の事例を交えながらご説明していきます。

 

 

 

 

DXを進められない理由を考える


 

まず事例を紹介する前にDX化が難しいという声に寄り添ってみます。

 

独立行政法人 中小企業基盤整備機構による「中小企業のDX推進に関する調査(2023年)」のアンケートを確認すると

 

・ITに関わる人材が足りない

・DX推進に関わる人材が足りない

・予算の確保が難しい

 

という回答が上位3位を占めていました。

 

またそれ以外の下位については

 

・DXに取り組もうとする企業文化・風土がない

・経営者の意識・理解がたりない

・情報セキュリティの確保が難しい

 

と回答されています。

 

次は従業員規模別に見てみましょう。従業員規模20人以下での課題の上位3位は

 

・何から始めてよいかわからない

・予算の確保が難しい

・具体的な効果や成果が見えない

 

となっています。

 

まとめてみると

 

・人材が足りない

・資金が足りない

・DXに対する意識、知識が不足している

・DXの価値を見出せない

 

といったところでしょうか。

 

またそれらに対しての支援策として期待されている事柄については

 

補助金助成金

・中小企業のためのDX推進指針の策定、公表

公的支援機関や専門家による経営相談

 

が上位3位の回答となっております。

 

資金不足」「実施方法が不明確」「相談先がない」が大半を占めているのではないでしょうか。

 

その意見を考慮して次は対策案を考えていきましょう。

 

 

 

 

課題例)DX推進できるほどの資金がない場合


 

DX化に踏み切りたいけどお金が無くて難しいという場合。

 

結論から申しますと「スモールスタートでデジタル化をしてみる」ことから始めてみてはいかがでしょうか?

 

やはり費用対効果は意識してしまうもので、初めから完成形を目指して時間やお金の見積もりを取ると一歩踏み出せないくなるものです。

 

ビジョンは確立させておき、まずは低コストで身近なものからデジタル化を進めてみると変化に対してどのようなものが得られたか、身をもって体感できると思います。

 

例えば紙で管理していたToDoリストをデジタル化してみるのはいかがでしょうか?

 

今でしたらスマートフォンのアプリであったり、MicrosoftGoogleから提供されているものなど多数あります。

 

デジタル化を行うことで「指定時間にアラームを鳴らす」ことや「期限まで〇日前に通知をする」などの恩恵を享受することができます。

 

よって、「スモールスタートでデジタル化をしてみる」ことは有用な手立てであると考えられます。

 

 

 

 

課題例)実施方法が不明確な場合


 

DXを推進したくても何からやるべきか分からない場合。

 

この場合は「他社のDX事例を確認し、自社でもできることを始めてみる」と良いでしょう。

 

DXに使えるリソースが十分でもやり方が不明確だと何から手を付けてよいか迷ってしまいますよね。

 

また迷った末に実施している事柄が正しいかどうかも不明確では不安が勝ることでしょう。

 

仮に「ペーパーレス化がしたいけどどんなツールやソフトを使えばいいか分からない」という疑問が浮かぶのであれば「ペーパーレス化に関する事例を確認」して、自分でもできることを進めてみるといいでしょう。

 

また専門家に支援を受けることも良い対応策でしょう。

 

分からない」を「分かった」に変えるスペシャリストの支援ほどDX化をより推進させるものはありません。

 

よって「過去事例を確認する」ことと「専門家の支援を」ことが有用な手立てだと考えられます。

 

 

 

 

課題例)相談先がない場合


 

最後にDX推進をするも相談先がないという場合。

 

先ほどと重複してしまいますが「専門家の支援を受けること」を強くオススメいたします。

 

以前のブログでもお伝えした通り、DX化だと思ったらただのデジタル化だった場合であったり、ITを利用したことで逆に使い勝手が悪くなっているパターンも少なからずあります。

 

挑戦することはどんなことにおいても素晴らしいことですが出来れば業務をより良くしたいですよね。

 

そんな時こそDX推進の専門家の支援を検討してみてください。

 

きっと驚くような変革が待っていますよ。

 

 

 

おさらい


 

一言にDX、DXと叫び続けていましたが実際に運用するとなると様々な課題が目白押しです。

 

何度もお伝えしたいことにはなりますがまずは「スモールスタート」を心がけてみましょう。

 

塵も積もれば山となる。スモールスタートのデジタル化やDX化を成功させ経験を積んでいくことで気づいたころには「あれ?DX化進んでるよね?」となっているものです。

 

もちろん余力がある場合はプロジェクトとして実施いただくこともオススメいたします。

 

一つ一つ壁を乗り越えてより良い職場環境を作っていきましょう!

 

次回はDX用語の一つ「IoT」についてお伝えします。ご期待ください。

 

 

 

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「社内DXがうまくいかない」「そもそもDXって何から始めればいいの?」などお気軽にお問い合わせください。

 

東海デジタル化相談室

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第3回「2025年の崖とは何か」

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平素よりお世話になっております。

 

東海デジタル化相談室の大塚です。

 

第2回の記事「なぜ今DXなのか」では、日本と海外のDX事情の比較、レガシーシステムについて、2025年の崖問題についてお伝えしました。

 

sl-tdc2021.hatenablog.com

 

2025年までにレガシーシステムを刷新することで、起こりうる損害を未然に防ぐこと。

 

また業務システムの改善から顧客満足度を高め、最終的に新たな価値を見出すところまでを見据えようというところをお伝えしましたね。

 

そして2025年の崖について軽く触れ、このまま進むとどうなるかもお伝えしました。

 

今回はこの問題についてより深く話を掘り進めて行きたいと思います。

 

2025年?まだ先だから後で考えようと5年前に考えていた画面の前の皆さん。

 

これを機にDXないしデジタル化についてしっかり考えてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

2025年の崖とは何か


 

前回の記事でもお話をしましたが改めてご説明いたします。

 

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※1

 

2025年の崖」とは、部門ごとのシステム構築や、過剰なカスタマイズで複雑化した既存のシステムを、企業が利用し続けることにより発生するリスクを示した言葉です。

 

古くからあるシステム、いわゆる「レガシーシステム」を使い続けていると何が起こるか。

 

2025年にはそのレガシーシステムを保守するために必要なプログラミング言語を主に使っていたエンジニアの殆どが定年を迎えます。

 

すなわち保守する人材がいなくなり、システム障害時に損失が発生してしまうのです。

 

また過剰なカスタマイズで複雑化した既存のシステムも同じようなことが言えます。

 

システムを構築した人材が現場にいないとしましょう。その場合もシステム障害時に保守を行う人材がいないので損失が発生します。

 

これらシステムは専門性が必要であり。いずれは中身を触る人材がいなくなり「ブラックボックス」してしまうのです。

 

 

 

ここまでは主に技術面での問題点を上げましたが、現場の人材面についても問題点がございます。

 

それは現場サイドの抵抗についてです。

 

業務改善を行い既存システムの問題を解決したとしても、改善後の業務について現場の理解を得られなければ結局意味がないということです。

 

・今までのシステムで管理が上手くいってたのになぜ変更するのか

・紙媒体からデジタル化したことで操作方法が分からない人が出てくる

・システムを変更する時間がない

 

などの抵抗があることは想像に容易いです。

 

以上の課題を克服できない場合はDX実現ができないのみならず、2025年以降、最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性があります。

 

これこそが2025年の崖と呼ばれているものです。

 

 

 

 

問題を解決したらどうなるのか


 

2025年の崖について問題提起を行った政府ですが、これらの問題を乗り越えるための「DX実現シナリオ」というものを作成しています。

 

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※1

 

これはレガシーシステムを必要不必要で仕分けをし、必要なものについては刷新しつつDXを実現できた場合のシナリオです。

 

これを実現できた場合はなんと、2030年には実質GDP130兆円超の押上げが現実のものになると考えられています。

 

やはりネックとなるのは「レガシーシステム」であり、これらの問題解決こそが今、あらゆるユーザ企業に求められているものだと考えています。

 

 

 

 

レガシーシステムが経済損失に繋がる理由


 

20240529145651

※1

 

ここまでレガシーシステムが企業に与える不利益についてご説明しました。

 

「とは言ってもうちは古くから使っているシステムを保守できるから大丈夫だよね」

 

というお声が聞こえてきました。風に乗って。

 

そういうわけにはいきません。

 

例えば「その保守が非IT部門でも可能」であった場合どうでしょうか?

 

今はkintoneのようなローコードツールが世に出ています。

 

本来であれば技術部門の人材が行っていたところを管理部門の人材が行えた場合、技術部門でさらなる売り上げが期待できるのではないでしょうか?

 

同じように「簡単に継承できるシステム」であった場合も、継承のための時間的なコストや教育コストが省かれますね。

 

また古いシステムにどうしても付いてくるものが「悪用されるリスク」です。

 

例えばそのシステムの脆弱性によって機密情報が流出してしまったり、システム障害が起きてしまったら。

 

いうまでもありませんが企業にとって大きな損失になるでしょう。

 

また世界的に見てDX化が進んでいることを鑑みると既存システムでは市場の変化に対応できず、またデータを活用しきれないことからデジタル競争の敗者となり、それもまた損失に繋がることでしょう。

 

このようにレガシーシステムを放置することのリスクは非常に大きいのです。

 

 

 

 

ではどうすればいいのか


 

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※1

 

まずは経営者自らがITシステムの現状問題点を把握することが必要です。

 

技術的負債の度合い、情報資産の現状、既存システム刷新のための体制ができているのか。またこれらを中立的な立場で観察してもらうことも大切です。

 

そしてDXを行った後の体制、実行にあたってのプロセスを策定し、刷新後のシステムやゴールイメージを全社的に共有。

 

IT部門の人材のみならず会社全体でDXを推進していく必要があります。

 

その過程でDXの専門家の力を借りて、システムの再構築をより良いものに、また刷新後のトラブルをすぐに解決できるような状態にすることも好ましいです。

 

最終的には社内にDX人材を確保できれば企業DX化は出来上がったも同然です。

 

 

 

 

おさらい


 

2025年の崖はもう目前まで迫っています。

 

レガシーシステムの刷新やDXで企業や組織の活動全体を見直さなければなりません。

 

また「DXを始めるにしてももう遅い」ということはありません。

 

今後起こりうる経済損失を未然に防げるよう共に行動していきましょう。

 

次回は「DXを行うにあたっての課題」についてお伝えします。ご期待ください。

 

 

 

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東海デジタル化相談室

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出典

※1 経済産業省

第2回「なぜ今DXなのか」

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平素よりお世話になっております。

 

東海デジタル化相談室の大塚です。

 

第1回の記事「DXとは何か」ではDX(デジタルトランスフォーメーション)についてご説明しました。

 

sl-tdc2021.hatenablog.com

 

DXを簡単に要約しますと「デジタル技術を使うことで業務を抜本的に変えていくこと」でしたね。

 

ただし、この「業務を抜本的に変える」というものはハードルが高いものでもありまして。

 

・既存のシステムで上手くいっているから必要ない。

・新しいものを導入すると社員が慣れるまで不便だから必要ない。

・そもそも電子機器を上手く扱うことができない。

 

などなど中々DX化に踏み切ることができないご意見がちらほらと見受けられます。

 

様々なご意見はありますが個人的には「DXに価値を見いだせていない」ことがDX化を阻む一番の原因ではないかと考えています。

 

今回の記事では「なぜ今DXなのか」というテーマを基に、DXの価値をお伝えしDX化の初めの一歩を踏み出していただくお手伝いができればと思っております。

 

 

 

 

なぜ今DXなのか


 

皆さんはなぜ今DXが必要なのかご存じでしょうか?

 

今はITの時代だから、周りがそれに動いているから、働き方改革が…

 

様々なご意見があると思います。

 

現代の日本にDXが必要な理由は以下の通り。

 

国際的な社会の変動を見たときに、海外の社会はインターネットありきの社会に変化しつつあり、日本の会社はその変化が遅れているからです。

 

IMD世界競争力センター調べでは、日本の世界デジタル競争力ランキング2023は64経済圏中32位。過去4年間のデータを見ると年々ランキングが下がってきております。

 

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また来年に控える「2025年の崖」にも対応しなければならないためです。

 

 

 

 

2025年の崖とは


 

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※1

 

「2025年の崖」とは、部門ごとのシステム構築や、過剰なカスタマイズで複雑化した既存のシステムを、企業が利用し続けることにより発生するリスクを示した言葉です。

 

例えば「昔から使ってきているシステムだから使い続けている」という部門があったとし、この問題点について少し深堀りしてみましょう。

 

古くからあるシステム、言葉を悪くして言うと時代遅れのシステムのことを「レガシーシステム」と言います。

 

そのレガシーシステムの多くは「COBOL」という事務処理用に開発されたプログラミング言語を使っています。

 

そのCOBOLを理解し運用しているエンジニアの多くが2025年までに定年を迎えてしまい、レガシーシステムを保守するエンジニアがいなくなってしまうことが懸念されています。

 

そのためレガシーシステムを未だに利用している会社にはそれ相応のリスクが生じてしまうわけです。

 

また「過剰なカスタマイズで複雑化した既存システム」も同じようなことが言えます。

 

システムの中身をしっかり理解している人材が現場から離れてしまった際、システムに不具合が発生して「これどうすればいいんだ…」となってしまうわけです。

 

つまりは「既存システムに対して対応できる人材が不足してしまう」ことに懸念があるのです。

 

逆に「誰でも保守できるようなシステム作り」が求められているとも言えます。

 

2025年の崖問題についてはまた別記事でガッツリと解説していきたいと思います。

 

 

 

 

テレワーク制度の導入提案、ありましたよね


 

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2019年の年末から物凄い勢いで流行した新型コロナウイルス

 

以降働き方の見直しを余儀なくされた日本は「テレワーク制度の導入」など新たな働き方について提案がされてきました。

 

しかし社内コミュニケーションツールが発達していなかったり、テレワークをせず出社して業務にあたるなど、新型コロナウイルス対応が遅れている企業がありました。

 

新型コロナウイルス対策の一旦の終息を経た今でもそれは変わりません。

 

2019年から5年が経った今でもITの利活用を上手く行えていなかったり、テレワーク制度がしっかり整備されていなかったり。これは特に中小企業でその傾向が強いとの調査結果があったようです。

 

テレワークの導入がそのままDX化とは中々言い難いですが、「通勤時間に使う体力を減らし、仕事で最大のパフォーマンスを発揮できる」と考えるならばDXへの第一歩と言っても過言ではないでしょう。

 

 

 

 

海外のDX例について


 

日本が遅れを取っている「海外のDX事例」についてご紹介いたします。

 

医療の面では驚くことに遠隔医療が発展しつつあり、患者と医師がWeb上で繋がり診察が行われているとのことです。

 

またアプリによる日々のヘルスケアも普及しています。

 

日常生活ではどうでしょうか。

 

日本でも馴染みがある「paypay」や「ID」、「〇〇ペイ」のようなアプリ決済が海外では完全に浸透しているようです。

 

また「Uber」系のタクシー配車や外食のデリバリー、ECサイトでの買い物もアプリ内で済ませることができます。

 

VOD(ビデオオンデマンド)を開始したNetflixやAmazonPrime。

 

日本でも浸透してきたデジタルツールが海外では当たり前になっているのです。

 

このような状況を鑑み、政府もDXに対して本腰を入れ始めているわけですね。

 

 

 

 

おさらい


 

使いやすいシステム、デジタル化できていない業務や資料。

 

これらを使って仕事をしている日本の文化が全てダメということは言いません。

 

しかし今後、日本の企業が国際的な市場で生き残っていくためにはDXは不可欠なものであると言えます。

 

また現状の日本と海外のDXには大きな差があります。

 

それは「業務改善のため」なのか「顧客満足度を上げるため」なのかという点です。

 

DXが目指す最終目標は「新たな価値を見出す」ことです。

 

・でも今はお金がないから

・でも今は時間がないから

・でも今は人が足りていないから

 

せっかく高い目標を掲げて業務に取り組み、新たなアイデアがあっても上記のような壁で足踏みをするのは本当にもったいないことです。

 

まずは「業務改善」を行い、先ほどのような懸念点を追い払うこと。

 

そして新たに確保したリソースを使い「顧客満足度を上げる工夫」をして「新たな価値を見出す」ことこそがDXと言えるのでしょう。

 

次回は改めて2025年の崖についてお伝えします。ご期待ください。

 

 

 

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www.sl-tdc.com

 

出典

※1 経済産業省

社内のDXを進めよう会(休暇届編)part4

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平素よりお世話になっております。

 

東海デジタル化相談室の大塚です。

 

さて、今回の記事で休暇届編の総仕上げを行います。

 

Excelスタートから「kintone」「PowerApps」を使ってこのように変革できるのかと、そう思っていただければ幸いです。

 

また、この後に本編中に書ききれなかったヒント集のようなものを番外編として記事にする予定です。

 

というわけで前回までのおさらい

 

kintoneで作成したアプリを「FormBridge」と「kViewer」でより簡単に使えるようにした大塚。しかし「kintone以外の選択肢も作るべきでは?」という己の自己問答により「PowerApps」を使って再度アプリを作ろうとしたところで終了。

 

それでは早速「PowerApps」を使ってアプリを作っていきましょう!

 

前回の記事はこちらから、ぜひご一読ください↓↓↓

 

sl-tdc2021.hatenablog.com

 

 

 

 

PowerAppsとは


 

今回の主役であるPowerAppsについてご説明いたします。

 

learn.microsoft.com

 

PowerAppsはMicrosoft社が提供している「アプリケーション開発ツール」です。

 

特徴としてはMicrosoftが提供しているソフト(WordやExcel、Teamsなど)と簡単に連携を取ることができ、かなり自由にアプリを開発できるという点。

 

またテンプレートと既存データを選択すれば簡単にアプリが作成できることも大きな特徴です。

 

そしてkintoneと大きく違うのが「ローコードアプリ」という点。

 

多少プログラミングの知識を要しますが、その分かなり好き勝手にアプリを作成できるため、開発の自由度はkintoneの比にならないでしょう。

 

今回はそんなPowerAppsを利用してアプリを作成していきます。

 

 

 

 

さっそく作ってみた


 

というわけでアプリを作成しました。

 

まずメイン画面

 

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こちらから申請する区分を選んで入力フォームに移動したり、過去に自分が登録したデータを閲覧することができます。

 

続いて入力フォーム

 

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今回は有給休暇版のフォームですが、同じようなフォームがあと3つ用意されています。

 

最後に登録確認画面

 

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この画面で過去に自分が登録したデータを確認できます。

 

またリストの三角マークを選択することで詳細情報を確認することができます。

 

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アプリに関しては以上ですが、アプリ作成時に必要であったものも紹介。

 

OneDrive内に格納しているExcelを今回はデータベースの代わりにしています。

 

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またアプリのデータベースとしてはExcelと「SharePointリスト」の2つがよく使われるものとなっております。

 

今回は事例紹介ということで、中身の解説については番外編でじっくりご説明いたします。

 

 

 

 

アプリの作成難易度はどうだったか


 

実際にkintoneとAppsを立て続けに使ってみたのですが、やはり簡単操作であっさりアプリが作成できるのはkintoneでした。

 

ただしkintoneは積み木と例えたように、ある程度の自由度はありますが「ここもうちょっと凝った作りにしたいんだけどな…」という要望に応えることが難しいです。

 

それこそJavaScriptを利用してカスタマイズをすれば済む話ですが「ノーコード」から「ガッツリコード」に変わってしまうのでkintoneのお手軽さを求めている層からするとどうなのだろうと考えてしまいます。

 

片やAppsは「ローコード」アプリ。こちらも比較的簡単に「アプリ」を作成することはできますがどうしても「条件分岐」や「繰り返し」などのプログラミングの知識が求められます。

 

その分、アプリのカスタマイズは相当自由に行うことができるため、ちょっと勉強して自由度の高いアプリを作成したい。という方には向いているツールかと思います。

 

個人的に慣れ親しんでいるのもありますが「PowerApps」の方がより自由にアプリを作成できてオススメできると考えています。

 

 

 

 

最終的には環境の問題なのかなと


 

とPowerAppsを推しますが、機能面の差があればコスト面でも差があるのは周知の事実。

 

また社内で活用しているITツールによっても使用すべきツールは変わってくるので一概に「こっちでDX化を進めるべきです!」とは言えません。

 

ご自身の環境に合わせた無理のない変革が望ましいのです。

 

 

 

 

おさらい


 

今回はPowerAppsを利用して休暇届を作成しました。

 

やはり多少作成難易度は上がりましたが自由にアプリを作れる感じが良いと再確認できました。

 

とはいえ対象とする利用者に使っていただかなければ作った意味が無くなってしまうもの。

 

社内浸透をしっかりと行い、自己満足で終わらないことがとても大切です。

 

また社内浸透をするにあたり、利用者目線でアプリケーションを作成することが求められます。

 

可能であれば開発中に現場の声を聞き、機能を反映できるとより良いですね。

 

今回はここまで、番外編では「PowerAppsの中身」に焦点を置いて記事を書いていきます。ご期待ください。

 

 

 

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「社内DXがうまくいかない」「そもそもDXって何から始めればいいの?」などお気軽にお問い合わせください。

 

東海デジタル化相談室

www.sl-tdc.com

社内のDXを進めよう会(休暇届編)part3

20240521164329

 

平素よりお世話になっております。

 

東海デジタル化相談室の大塚です。

 

休暇届編も気が付けばpart3。

 

予定としてはpart4までと番外編をもって休暇届編は終了と考えております。

 

読者の皆さまと共に最後まで駆け抜けて行きたいと思っております。

 

というわけで前回までのおさらい

 

Excelの休暇届をkintoneで新たにアプリ化した大塚でしたが、「いきなりコストかけてくださいは敷居上がってしまわないか?」と考え、kintoneアカウント無しでアプリ体験ができるフォームブリッジを使おうとしたところで終了。

 

今回はフォームブリッジを使って休暇届を作っていきたいと思います。

 

前回の記事はこちらから、ぜひご一読ください↓↓↓

sl-tdc2021.hatenablog.com

 

 

 

 

フォームブリッジとは


 

fb.kintoneapp.com

 

フォームブリッジとは「kintoneアカウントが無い人でもkintoneに直接データ保存できるWEBフォーム」を作成できるツールです。

 

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本来kintoneにデータを登録するにはkintoneアカウントが必須です。

 

これをアカウント無しでもデータ登録を可能にするのがフォームブリッジです。

 

「えっ、kintone的にそれはどうなの?」

「ちょっとグレーなツールなのでは?」

 

そう考えられる方もいらっしゃるでしょう。

 

ご安心ください、トヨクモさんのツールはkintone連携サービスとして「サイボウズパートナー」の最高評価を受けているものです。

 

確かにどちらかと言うとアンケートなどを作成することに適したツールかもしれませんが、今回はkintoneを周知するために使わせていただきます。

 

またフォームブリッジの弱点として「kintoneアカウントを持っていないユーザーは自身が登録したデータを閲覧できない」というものがあります。

 

じゃあとても不便じゃない?ご安心ください。トヨクモさんは「KViewer」というkintoneのデータを見ることができるツールも提供されています。

 

 

 

 

KViewerとは


 

kv.kintoneapp.com

 

KViewerとは「kintone内の情報を手間なく外部へ公開」することができるツールです。

 

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こちらもフォームブリッジと同じく、kintoneアカウントを持たないユーザー向けのツールです。

 

このツールを使って「自身が登録したデータを確認」できるようにします。

 

今回は「フォームブリッジ」と「KViewer」を使ってkintoneアカウントを持っていないユーザー向けのシステムを作っていきましょう。

 

 

 

 

さっそく作ってみた


 

というわけで完成したフォームブリッジがこちら↓↓↓

 

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もしよければ前回のを別タブで開いて双方確認をしてみてください。

 

フォームブリッジの方がかなりシンプルというかこざっぱりというか、色々と足りてないですよね。

 

これは「申請する内容区分」を選択することで入力フォームが適宜表示されるように変更したからです。

 

20240527095725

 

例えば「有給休暇」を選択したら「有給休暇の際に入力しないといけないフォームが自動で表示」されるようになります。

 

フォームの煩雑さが無くなったので使いやすくなりました。

 

また今回は自動で名前を取得する術が無いので氏名に関しては手動で入力いただく流れとなります。

 

ちなみにフォームブリッジと同じようにkintoneアプリ側でも「申請する内容区分」ごとにフォームが変わるようにすることは可能ですが、JavaScriptでアプリをカスタマイズする必要があるため今回は説明を省かせていただきます。

 

これで登録するデータを入力して回答ボタンを押下すると…

 

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このような画面が出てきて終了です。

 

それでは続いて登録した内容を見ることができるよう「KViewer」の方を作成していきましょう。

 

 

 

 

もういっちょ作ってみた


 

というわけで完成したKViewerがこちら↓↓↓

 

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このように登録したデータが画面上に映し出されます。

 

自身が登録した内容を確認できることで申請漏れや申請重複の心配もなくなりましたね。

 

また今回フォームブリッジとKViewerを使いましたが、こちらは試用期間版で機能制限がたくさんあります。

 

あくまで使用感を体感できる程度のものなので実際に使ってみて、kintoneの契約を進めていくのか、それともトヨクモさんのシステムを使っていくのかをご検討いただくのが吉だと私は思いました。

 

 

 

 

またしてもふと思いついてしまった。


 

ここまでkintoneに焦点を合わせて事例を紹介していきましたが、ここにきて内なる大塚がこう囁きます。

 

「たしかにkintoneを使ったシステム化は良いです。ただ他にもシステム化できるようなアプリであったり、もう少し手間でもいいから自由にアプリを作成できるツールはないかと。提案段階でそう言われるんじゃなかろうか?」

 

たしかにその通り。DX業界にもセカンドオピニオン的なものがあるべきかと。

 

となれば今自分が作成できるものはひとつ。

 

PowerAppsを利用して休暇届を作ってみましょう。

 

 

 

 

おさらい


 

今回はフォームブリッジとKViewerを利用して休暇届のフォームを作成しました。

 

ツールによってやれることが変わってくるので現状に一番合うツールを見つけ出すことが大切ですね。

 

ローコストでDX化を目指したいの共感を得ることができれば幸いです。

 

次回は「PowerApps」を利用して休暇届を作ってみたいと思います。ご期待ください。

 

 

 

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