DX(デジタルトランスフォーメーション)への道

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社内のDXを進めよう会(休暇届編)part4

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平素よりお世話になっております。

 

東海デジタル化相談室の大塚です。

 

さて、今回の記事で休暇届編の総仕上げを行います。

 

Excelスタートから「kintone」「PowerApps」を使ってこのように変革できるのかと、そう思っていただければ幸いです。

 

また、この後に本編中に書ききれなかったヒント集のようなものを番外編として記事にする予定です。

 

というわけで前回までのおさらい

 

kintoneで作成したアプリを「FormBridge」と「kViewer」でより簡単に使えるようにした大塚。しかし「kintone以外の選択肢も作るべきでは?」という己の自己問答により「PowerApps」を使って再度アプリを作ろうとしたところで終了。

 

それでは早速「PowerApps」を使ってアプリを作っていきましょう!

 

前回の記事はこちらから、ぜひご一読ください↓↓↓

 

sl-tdc2021.hatenablog.com

 

 

 

 

PowerAppsとは


 

今回の主役であるPowerAppsについてご説明いたします。

 

learn.microsoft.com

 

PowerAppsはMicrosoft社が提供している「アプリケーション開発ツール」です。

 

特徴としてはMicrosoftが提供しているソフト(WordやExcel、Teamsなど)と簡単に連携を取ることができ、かなり自由にアプリを開発できるという点。

 

またテンプレートと既存データを選択すれば簡単にアプリが作成できることも大きな特徴です。

 

そしてkintoneと大きく違うのが「ローコードアプリ」という点。

 

多少プログラミングの知識を要しますが、その分かなり好き勝手にアプリを作成できるため、開発の自由度はkintoneの比にならないでしょう。

 

今回はそんなPowerAppsを利用してアプリを作成していきます。

 

 

 

 

さっそく作ってみた


 

というわけでアプリを作成しました。

 

まずメイン画面

 

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こちらから申請する区分を選んで入力フォームに移動したり、過去に自分が登録したデータを閲覧することができます。

 

続いて入力フォーム

 

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今回は有給休暇版のフォームですが、同じようなフォームがあと3つ用意されています。

 

最後に登録確認画面

 

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この画面で過去に自分が登録したデータを確認できます。

 

またリストの三角マークを選択することで詳細情報を確認することができます。

 

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アプリに関しては以上ですが、アプリ作成時に必要であったものも紹介。

 

OneDrive内に格納しているExcelを今回はデータベースの代わりにしています。

 

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またアプリのデータベースとしてはExcelと「SharePointリスト」の2つがよく使われるものとなっております。

 

今回は事例紹介ということで、中身の解説については番外編でじっくりご説明いたします。

 

 

 

 

アプリの作成難易度はどうだったか


 

実際にkintoneとAppsを立て続けに使ってみたのですが、やはり簡単操作であっさりアプリが作成できるのはkintoneでした。

 

ただしkintoneは積み木と例えたように、ある程度の自由度はありますが「ここもうちょっと凝った作りにしたいんだけどな…」という要望に応えることが難しいです。

 

それこそJavaScriptを利用してカスタマイズをすれば済む話ですが「ノーコード」から「ガッツリコード」に変わってしまうのでkintoneのお手軽さを求めている層からするとどうなのだろうと考えてしまいます。

 

片やAppsは「ローコード」アプリ。こちらも比較的簡単に「アプリ」を作成することはできますがどうしても「条件分岐」や「繰り返し」などのプログラミングの知識が求められます。

 

その分、アプリのカスタマイズは相当自由に行うことができるため、ちょっと勉強して自由度の高いアプリを作成したい。という方には向いているツールかと思います。

 

個人的に慣れ親しんでいるのもありますが「PowerApps」の方がより自由にアプリを作成できてオススメできると考えています。

 

 

 

 

最終的には環境の問題なのかなと


 

とPowerAppsを推しますが、機能面の差があればコスト面でも差があるのは周知の事実。

 

また社内で活用しているITツールによっても使用すべきツールは変わってくるので一概に「こっちでDX化を進めるべきです!」とは言えません。

 

ご自身の環境に合わせた無理のない変革が望ましいのです。

 

 

 

 

おさらい


 

今回はPowerAppsを利用して休暇届を作成しました。

 

やはり多少作成難易度は上がりましたが自由にアプリを作れる感じが良いと再確認できました。

 

とはいえ対象とする利用者に使っていただかなければ作った意味が無くなってしまうもの。

 

社内浸透をしっかりと行い、自己満足で終わらないことがとても大切です。

 

また社内浸透をするにあたり、利用者目線でアプリケーションを作成することが求められます。

 

可能であれば開発中に現場の声を聞き、機能を反映できるとより良いですね。

 

今回はここまで、番外編では「PowerAppsの中身」に焦点を置いて記事を書いていきます。ご期待ください。

 

 

 

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